大堀貴子
名門東北福祉大学の体育会ゴルフ部に入学し、個人戦では2年生の時に関東女子学生ゴルフ選手権で優勝を果たし、4年生の時には副キャプテンとして団体戦で大学日本一を経験する。プロゴルファーを目指す一方、植村啓太氏に師事しゴルフスイングやレッスンを学び、2011年からK's Island Golf Academyの一員となる。現在もクォリファイに挑戦中であり、現役プレーヤーでもあるため、綺麗なスイング作りはもちろんのこと、実戦にも活かせる分かりやすいレッスンを目指す。
ドライバーショットについて、初心者の皆様が「スライス」の次にナーバスになる事として「フック」という点が挙げられるでしょう。「フック」とは、ボールが飛び出した後、右にカーブを描いて飛んで行ってしまうことを言います。よく「チーピン」と言ったり、「引っ掛け」と言ったりしますが、それらすべてはフックを原因として発生する球筋です。今回はフックの原因を突き止めて、スライス予防のために必要な点をご紹介します。
そもそもなぜフックになってしまうのでしょうか?それはすごい左回転のスピンがかかってしまっているからです。もしわざとそのような左回転のスピンを起こそうとするためには開いたフェースでスイングして、インパクトの瞬間に手首を使ってフェースを閉じるような動きをする必要があります。そのような「わざと」フックボールを打つ際の動きが、知らぬ間に出てしまっているため、フックボールが発生してしまっているのです。
フックの理屈をご説明しましたが、腕のローテーションの動きではなく、手先を使いすぎによりフックが発生することが大きな理由です。手先を使い過ぎの場合、身体の動きが止まりやすく、伸び上がったりといった原因になります。ゆっくり身体を動かし続けることにより、手首を使わない、自然な動きになるので、その点をこの後ご紹介するドリルで身に付けて、正しいスイングにしていきましょう。